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スノーボードの板の形状について解説!

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スノーボードの板の形状の解説です!

スノーボードの板にはいくつかの形状があります。
形状の特徴を理解し、マイボード選びに役立てましょう!

  • スノーボードの形状がわかる!

板の形状は同じように見えますけど、種類があるんです!


調査方法

  • スノーボード
  • 形状

マルヒの基本的な調査方法はこちらをご参照ください。

スノーボードの形状

断面図とそれぞれの特徴を解説していきます!

まず断面は大きく4種類あります。

  • キャンバー
  • ロッカー
  • フラット
  • ダブルキャンバー

たとえばこれはキャンバーの断面です。

両足が乗る位置をそれぞれ矢印で表しています。
この断面についての分類で、色々な形状があるんですね。

フラットとロッカーを合わせたフロッカとか、ロッカーとキャンバーを合わせたとか、色々なタイプがあります。
細かくはもっといろいろな種類があると言えるわけです。

おおよそこれらの形状を理解しておけば、後は組合せ的なものであったり、断面から推測しやすいと思います。

基本的な考え方

それぞれの形状に入る前に基本的な考え方を押さえておきましょう。

形状の違いで大きく変わってくるのは、「雪の接地部分」です。

例えばこれはキャンバーの形状です。

そしてこちらがロッカーの形状です。

キャンバー形状は板の端が反り返りがあり、その手前で雪に接地し、真ん中は浮いています。
一方、ロッカー形状は板の端が反り返りが真ん中まで続き、真ん中で雪に接地しています。

雪に接地する部分が両端に近い部分にあるのか、真ん中なのかの違いです。
この違いが滑りに大きな影響を与えます。

ある程度極端に描いていますので、もう少し平らですから、雪上に置けば接地は点ではなく面です。

板がスライドするかしないか

おそらくわかりやすいのがコマです。

ロッカー形状は真ん中でのみ接地しているので両端が浮いていて、コマのような形状をしていますね。

回そうと思ったら回りそうな図ですよね。
試したわけではないですが、実際にはコマの様に回せたりするわけではありません。

一方でキャンバーは真ん中ではない2点で接地としています。
回そうと思っても回りにくそうですね。

ロッカーもキャンバーも人が乗ればべったり接地するので露骨にコマの様になるわけではありません。
ただ、やはりそのわずかな差が滑りに違いを与えます。

特に初心者の方の場合、板をスライドさせてターンをします。

このときロッカーだと形状的に真ん中以外浮いているわけですから、板がスライドしやすいんですね。
キャンバーだとスライド部分の体重を抜いてあげないとスライドできません。
板が浮いていないから、体重移動で板を浮かせるわけです。

ロッカーボードの片側に体重を少し載せると、逆側が浮きます。

板を踏めるか踏めないか

一方で板を踏みつけてエッジを効かせ、ボードの弧で曲がるのがカービングターンです。
踏みつけてボードが「立ち」、ボードサイドのエッジの弧で曲がります。

ボードを踏み込みエッジ部分で滑ると、ボード中央の「弧」によってボードは弧を描くように滑ります。

このとき、立ったエッジが雪面を彫るので「彫る」という意味の英語「carve」を使って、カービングターンというわけです。

ロッカー形状は真ん中の接地で、踏む位置が浮くようにできていますから、両足踏み込むのは難しくなりますね。
キャンバー形状は両足が接地ですから、踏みやすいですね。

先のスライドと同じように、人が乗っている状態でコマみたいになっているわけではありません。
ですが、やはりわずかな差が滑りに違いを与えます。

キャンバーとロッカーについてはもうほとんど形状の説明になってますね・・・!

  • 断面形状の違いで雪の接地部分が変わり、滑りに影響します!
  • スライドターン、カービングターン、それぞれに大きく影響してきます!

キャンバー

キャンバーはω型です!

一度ご覧頂いておりますが、キャンバー形状の図になります。。

最もオーソドックスなタイプで、最も普及しているボードになります。

先に説明の通り、板は二か所で接地し、一方が浮いた状態になりにくい形状です。
そのため、テール(後ろ)側をスライドさせようと、ノーズ(前)側に体重移動しても、「引っかかりやすい」です。
トゥ(つま先)側とヒール(かかと)側の体重移動も含めないと、逆エッジにになりやすいんですね。

しっかり体重移動していかないと、雪に引っかかって思った方向にボードがスライドしてくれません。
そのためターンする際の体重移動を覚えるにはもってこいのボードになります。
難易度高めでも、しっかり覚えられるキャンバーボードでの連取がおすすめです。

また、スライドターンからステップアップし、カービングターンを練習する際には優位に働きます。
カービングターンは難易度が高いので、いきなりロッカー等の踏み込みにくいボードはより難易度が高くなります。

その分踏んでいる感覚も伝わりにくい(正しく踏みにくい)ので、コツを掴みにくくなります。
カービングターンの場合は、まずはキャンバーボードでの練習がおすすめです。

従来から使われている形状で、万能でもあります。
まずはこのタイプから始める事をおすすめしています!

初めてのボード選びでもキャンバーをおすすめしています!

  • 従来から使われている形状で、最も普及している万能タイプです!
  • スノーボードの基本を練習するのに向いています!

ロッカー

ロッカーはおわん型です!

こちらも一度ご覧頂いておりますが、ロッカー形状の図になります。。

既にご案内の通り、形状からして最もボードをスライドさせやすい形状になります。

このボードが初心者の方にとって有益になるのは「逆エッジ」のしにくさです。

スノーボードで最も危険なのはこの逆エッジです。
滑走速度分の力が逆エッジ部分に掛かり、てこの原理で体が逆エッジ側にふっ飛びます・・・!

ロッカーだから体が吹っ飛ぶような逆エッジをまったくしないかというと、そうでも無いんですけどね。
油断すればどんな形状でもするときはしてしまいます。

ロッカーボードは接地面が狭く、接地の力が弱いので、逆エッジしにくい形状です。
トゥやヒールへの体重が甘くてもボードの接地が甘くスライドできます。

安心な反面、余りうまくできていなくてもスライドできてしまいます。
体重移動をしっかりマスターしないまま滑り続けてしまうかもしれません。
上達にはつながりにくい形状です。
※できないと言っているわけではありません!

また、踏み込みも難しく、カービングターンの難易度も相対的に高くなります。
ただでさえ難しいカービングターンのコツを掴みにくいのも上達につながりにくいと感じてしまいます。

ロッカーボードの特徴はもう一つあります。
「雪に乗りやすい」という特徴です。

降った後に圧接していない雪の上は気持ちよさがあります。

ロッカーボードだとおわん型なので斜面を登りやすい形状になっています。
滑走する力を上向きの力に変えてくれやすいんですね。

そのため圧接していない新雪の上を滑りやすいという特徴があります。

キャンバーと真逆の性質を持っていると表現するのが良いと思います!

  • 回転のしやすさ、スライドのしやすさ、雪に乗りやすいという特徴のあるボードです!

フラット

フラットはたいらです!(笑)

こちらがフラット形状の図になります。。

名前の通り「たいら」です。

キャンバーとロッカーの中間的な位置づけになります。
「たいらが何で?」と、少しイメージしにくいかもしれませんが、そのような性質になります。

たいらな面が雪に接地しているから逆エッジしやすそうにも見えます。
ただ、ロッカー程顕著ではないですが、片側に体重が乗れば逆側が浮くような形状はロッカーと似ています。
その分、キャンバーよりは逆エッジにはなりにくいんですね。

踏み込みはロッカーよりもしやすく、カービングターンはロッカーよりもやりやすくなります。

という事で滑りとしてはキャンバーとロッカーの中間的な位置づけになっています。

フラットはキャンバーとロッカーの中間的な位置づけになります!

  • スライドのさせやすさ、逆エッジのしにくさがキャンバーとロッカーの中間的な位置づけです!
  • さらにカービングターンのしやすさ、踏み込みやすさもキャンバーとロッカーの中間的な位置づけです!

ダブルキャンバー

ダブルキャンバーはキャンバー(そり)が2個あります!

こちらがダブルキャンバー形状の図になります。。

そりが2個連なったような形状をしています。
両端付近で一度接地しやすくなっていて、更に中央でも接地しやすくなっています。

こちらのタイプはキャンバーの良さとロッカーの良さを併せ持った形状になっています。
「中間的」なフラットよりも、「良いところ取り」なのがダブルキャンバーです。

ロッカー程の顕著なU構造ではないのですが、多少真ん中部分が最も低くなっており、真ん中で強く接地します。
重心をずらせば片側が多少浮きやすくなっています。
そのためロッカーの様に逆エッジのしにくさがあり、スライドもさせやすくなっています。
とはいえ、ダブルキャンバーとして両端側でも接地しますから、油断はできません。

ダブルなキャンバー部分も踏み込むことで、キャンバーのように踏み込むことができます。

それゆえ、両方の良いところ取りのようなボードになっています。
別の言い方もできて、両方の欠点を補ったようなボードにもなっています。

最も人気な形状になると思います。

ダブルキャンバーはキャンバーとロッカーの良いところ取りの位置づけになります!

  • スライドのさせやすさ、逆エッジのしにくさがロッカーに近くなります!
  • カービングターンのしやすさ、踏み込みやすさもキャンバーに近くなります!
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まとめ

いかがでしたでしょうか?

それぞれの性質を覚えるのは少し大変で効率も悪いです。
新しいタイプが出たときの理解もし直さなければなりません。

まずは雪の接地面がそれぞれどのように違っているかで、どう影響するかを理解しましょう。
更に、踏み込んだときに、ボードの形状がどうなるかも重要です。

  • 初心者の方はキャンバーボードで練習するのがおすすめです!
  • スライドのしやすさ、逆エッジのしにくさが高いのは、真ん中で接地するロッカーボードです!
  • 踏み込みのしやすさ、カービングのしやすさは踏み込みで長い面積が接地するキャンバーボードです!

初めてマイボードを揃える方向けに選び方をまとめた記事もおすすめです!

ここまでお読みくださりありがとうございました!